排水用硬質塩化ビニル管継手(DVなど)のエルボやチーズの流れ角度は91.1°なので、配管作業のサポートを端から端まで水平に同じ高さで取り付けると不都合が生じます。
このページでは、勾配の計算方法を2つ説明しますので、ぜひ現場作業で活用してください。
流れ角度91.1°の計算方法
まず、上の画像の説明
Aに上から配管が降りてきて、エルボでBまで配管を伸ばしてあります。 配管サポートを取れる場所を①~⑤まで5箇所とします。
計算方法
排水用硬質塩化ビニル管継手(DVなど)の流れ角度は91.1°なので、水平方向に1.1°ずつ下っていきます。 1.1°で任意の距離を行った場合、どのくらい下がるかを計算します。
1. 高さ=距離 × tan1.1°
三角関数を計算できる計算機、またはスマートフォンの計算機で三角関数を使って高さを計算します。 ※スマートフォンの計算機は横画面にすると関数計算ができるものが多いようです。
A~①までが1500mmなので 1500 × tan1.1° ≒ 28.8 Aのエルボのセンターから①の配管サポートの取り付け位置は約29mm下がった所に取り付けます。
A~②までは5500mmなので 5500 × tan1.1° ≒ 105.6 Aのエルボのセンターから②の配管サポートの取り付け位置は約106mm下がった所です。
②サポート~③サポートまでは4000mmなので 4000 × tan1.1° ≒ 76.8 ②の配管サポートから③の配管サポートの高さは約77mm下がったポイントになります。
A~Bまでは、19150mmですので 19150 × tan1.1° ≒ 367.7 エルボA~B地点までの高さは約368mmですね。
この要領で計算をするのですが、稀にどうしても計算が『エラー』になって使えない計算機があります。そのような時は、計算式を1つずつ入力しないと答えをはじき出せないので、お使いのスマートフォンがAndroidでしたら、次の計算アプリをおすすめします。スマートフォンに入れて作業してください。
RealCalc Scientific Calculator - Google Play のアプリ
2. 高さ=0.01921671 × 距離
Q:0.01921671ってなんの数字? A:1.1°の直角三角形の比率です。
エルボA~B地点までの 高さ 368mm ÷ A~B間19150mm ≒ 0.01921671
少し強引ですが、この『0.01921671』を使って配管サポートの取り付け高さを計算してみます。
A~①までが1500mmなので 0.01921671 × 1500 ≒ 28.825065 Aのエルボのセンターから①の配管サポートの取り付け位置は約29mm下がった所に取り付けます。
A~②までは5500mmなので 0.01921671 × 5500 ≒ 105.7 Aのエルボのセンターから②の配管サポートの取り付け位置は約106mm下がった所です。
②サポート~③サポートまでは4000mmなので 0.01921671 × 4000 ≒ 76.9 ②の配管サポートから③の配管サポートの高さは約77mm下がったポイントになります。
A~Bまでは、19150mmですので 0.01921671 × 19150 ≒ 367.9 エルボA~B地点までの高さは約368mmですね。
まとめ
関数計算機で簡単に計算ができる場合は 距離 × 角度tan=高さ または 角度tan × 距離=高さ
関数計算機で簡単な計算方法で計算をすると、エラーになる場合はiPhoneの計算機能を使う(横画面で使用)。 Androidスマートフォンの場合は下記の無料アプリをインストールして計算をする。
RealCalc Scientific Calculator - Google Play のアプリ排水用硬質塩化ビニル管継手の流れ角度は91.1°なので、水平方向に1.1°下がる。
この2つの計算方法を応用すれば角度物のブラケットなどの応用ができますので、ぜひ活用をして安全作業と時短を実施してください。
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※ Data及びその活用結果の責任は負いません。
使用者の責任において活用して下さい。
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