エスロン・クボタの塩ビ管(DV/VU・VUDV・大口径VU)に対応。呼び径と両端の継手を選ぶだけで、パイプの切断寸法を自動計算。勾配・角度計算にも対応。
排水・通気配管の塩ビ管で、芯々寸法から両端の継手のZ寸法を引いて、パイプを何mmで切ればよいか(=切断寸法・パイプ実長)を自動で計算します。エスロン/クボタの2メーカー、DV継手・DV-VU(VUDV)継手、さらにエスロンの大口径VU(呼び径200〜400)にも対応。角度・勾配から芯々を求めることもでき、計算した切断寸法は定尺取り計算機へまとめて送って、無駄なく材料取りできます。
NotebookLMが作成した、本ツールの解説マニュアルが別タブで開きます。
現場の状況に合わせて「動画」または「音声のみ」をお選びいただけます。
※音が出ますので、現場や移動中に再生する際はボリュームにご注意ください。
1. 計算の考え方(引き算方式)
このツールは「引き算方式」で切断寸法を求めます。継手の芯(中心)から管端(パイプの端)までの寸法をZ寸法と呼びます。両端の継手のZ寸法を、芯々寸法から引けば、パイプの切断寸法(実長)になります。
− Z寸法A(継手A) − Z寸法B(継手B)
= パイプ切断寸法
2. 基本の使い方(6ステップ)
メーカーを選ぶ
いちばん上で「エスロン」か「クボタ」を選びます。メーカーによって、選べる継手や寸法が自動で切り替わります(同じ呼び径でも寸法が異なる継手があります)。
継手シリーズを選ぶ
エスロンは「DV(VP管)/DV-VU(VU管)/大口径VU」、クボタは「DV/VUDV」から選びます。シリーズによって選べる継手・呼び径が変わります(大口径VUは呼び径200〜400)。
呼び径を選ぶ
「呼び径(切断するパイプの径)」で、切断するパイプのサイズを選びます。まずここを選ばないと、その径に合う継手が絞り込まれません(VUDVは大口径にも対応)。
両端の継手A・Bを選ぶ
パイプの両端に付く継手を、A側・B側それぞれで選びます。その呼び径で使える継手だけが選べます(対応しない継手は「(この径なし)」とグレー表示)。チーズ・径違い・インクリーザ・異径エルボを選んだ場合は、続いて「受口」や「呼び径の組み合わせ」も選びます(第4章)。
入力方法を選び、寸法を入れる
「入力方法」で芯々を直接入力か勾配・角度から求めるを選びます。直接入力なら芯々寸法(mm)を入力。勾配・角度モードなら、角度と「水平距離/下がり/斜辺」のいずれか1つを入れると、芯々(=斜辺)を自動で算出します(第6章)。
「計算する」を押す
「パイプ切断寸法」に切断寸法が表示され、図に寸法が反映されます。入力の不足や、継手どうしが干渉する短すぎる寸法のときは、ボタンのすぐ下にオレンジの警告バーが出ます。
3. 差し込み代・Z寸法について
塩ビ管の継手は、パイプを受口(ソケット)に差し込んで接着します。ここで大事なのが次の2つの寸法です。
- Z寸法(芯-管端)…継手の芯(中心)から、差し込んだパイプの端までの寸法。切断寸法の計算で引く値です。
- 差し込み代…パイプが受口に入る深さ。継手ごと・呼び径ごとに決まっています。
芯々寸法から両端のZ寸法を引いた値が切断寸法です。各継手を選ぶと、Z寸法・差し込み代がツール内に表示されます。

積水化学工業株式会社(エスロン)承認図をもとに作成

積水化学工業株式会社(エスロン)承認図をもとに作成
ソケット(DS)は内部中央のストッパーが芯になるため、芯-管端(Z寸法)はストッパー厚の半分になります。Sソケット・偏芯ソケット(受・受)も、承認図の中間部寸法の半分を芯-管端として計算します。そのため他の継手より小さな値になります。
チーズ(Y)系は受口ごとに芯-管端が異なるため、承認図と同じZ1(通り)・Z2(通り)・Z3(枝)で表示します。受口を選ぶと、その受口のZ番号と寸法が出ます。
径違い45°Yなど一部の継手・受口では、パイプ端が継手の芯より奥側で止まるため、Z寸法がマイナスになります(切断寸法が芯々より長くなります)。これは承認図どおりの正しい値です。ツールはこの受口を選ぶと注意を表示するので、受口が合っているかご確認ください。
4. 継手の種類と選び方
対応している主な継手と選び方です(メーカー・シリーズでラインナップは一部異なります)。
| 継手 | 選び方・ポイント |
|---|---|
| 90°/45°エルボ 22 1/2°/11 1/4°エルボ 30°/60°エルボ |
種類を選ぶだけ。芯-芯で測ります。22 1/2°・11 1/4°・30°・60°は主にVU(VUDV)で対応(メーカー・シリーズにより有無・寸法が異なります)。 |
| 90°大曲りエルボ | 種類を選ぶだけ。曲がりが大きく、排水の流れがスムーズです。 |
| 異径エルボ(VUL) | 径違いの90°エルボ。「呼び径(大×小)」を選びます。大側・小側でそれぞれのZ寸法を使って計算します。 |
| ソケット | 種類を選ぶだけ。芯=ストッパー中央で計算します。 |
| Sソケット/ 偏芯ソケット(受・受) |
種類(または呼び径の組み合わせ)を選びます。承認図の中間部寸法をもとに芯-管端を計算します。 |
| 同径チーズ (90°Y・45°Y・大曲りY・両Y) |
続いて「受口」で 通り/枝 を選びます。45°Y・大曲りYのように枝の向きで通りの左右のZが変わる継手は、実寸法(例:通り 42mm/通り 258mm)を併記して選べます。 |
| 径違いチーズ | 「受口」+「呼び径の組み合わせ(本管×枝)」を選びます。その呼び径に無い組み合わせは選べません。 |
| インクリーザ (同芯 IN/VU-IN) |
径違いの直管継手。「呼び径(大×小)」を選びます。芯=テーパ中央で計算します。 |
| VU偏芯インクリーザ (VU-INE) |
受口(S)側に切断パイプが入ります。「呼び径(受口S×差口P)」を選びます(エスロンVU)。 |
| 継手の接着なし(管端) | その端に継手を付けない(切りっぱなし)場合。Z寸法は0で計算します。 |
「そのパイプが継手のどこに刺さるか(通り/枝)」を選ぶものです。例えば径違いチーズなら、通り(本管側)か枝(枝側)かで芯-管端が変わります。以前の「上流側/下流側」という表記は、分かりにくいため「通り/枝」+実寸法に改めました。ツールは選んだ呼び径に合う組み合わせだけを一覧に出します。
5. 便利な機能
受口は「通り/枝」+寸法で迷わない
チーズ(Y)系の受口は「通り/枝」で選びます。通りの左右で寸法が同じ継手は「通り」1つに簡略化、寸法が違う継手は「通り (◯◯mm)/枝 (◯◯mm)」と実寸法を併記するので、図面のZ寸法と突き合わせて確実に選べます。表示はZ1・Z2・Z3(承認図の記号)に対応します。
メーカー切り替え(エスロン/クボタ)
上部のメーカーボタンで、寸法データと継手ラインナップがまるごと切り替わります。同じ「90°エルボ」でも、メーカーで寸法が違う継手はそれぞれの承認図どおりに計算します。
勾配・角度から芯々を自動計算
「入力方法」で勾配・角度から求めるを選ぶと、角度と、水平距離・下がり・斜辺のいずれか1つから、芯々(=斜辺)を自動で算出し、そのまま切断寸法まで計算します。図も、実際の角度で傾いたパイプに切り替わります。
図を回転・裏返しして現場の向きに合わせる
勾配・角度モードでは、図の下に「左に90°回転」「右に90°回転」「裏返し」「戻す」のボタンが出ます。ボタンを押すと、傾いたパイプの図が90°ずつ回転したり、左右反転(裏返し)したりするので、実際の配管の向き(立ち上がり・下り、左右どちら向きに継手が付くか)に合わせて確認できます。
回転・裏返しをしても、寸法の文字はいつも読める向きで表示されます(逆さまや鏡文字になりません)。また、回転させても計算した切断寸法や切断リストは消えません。「戻す」を押すと元の向き(0°・表向き)に戻ります。

1.1°/1.17°(排水90°継手の内蔵勾配)
排水用の「90°」継手(エルボ・大曲り・90°Yなど)は、実際は90°より少し大きく作られていて、わずかな水勾配が付きます。エスロンは1.1°(実91.1°)、クボタは1.17°(実91.17°)。角度でこの値を選ぶと、その勾配で計算できます。
角度ボタンの自動出し分け
角度ボタンは、選んだメーカー・シリーズで実際に使える角度だけを表示します。例えばクボタのVUDVでは 1.17°・11 1/4°・22 1/2°・30°・45°・60°・カスタム が並び、エスロンのDVでは 1.1°・45°・カスタム になります。迷わず選べます。
切断リスト・定尺取り連携
計算した切断寸法は本数とともにリストにたまり、メーカー・シリーズ・呼び径ごとにまとまります。ワンタッチで定尺取り計算機へ送れます(次章)。
6. 定尺取り計算機との連携
計算した大量の切断寸法は、定尺取り計算機へまとめて送れます。定尺(4000mmなど)のパイプから、無駄なく材料取りする計算に進めます。
試しに送ってみる(見本データ)
見本データ(塩ビ管 VU75)が入った状態で定尺取り計算機が開きます。
開いたら「② 準備可能な定尺長さ(母材)」にパイプの定尺(例:4000mm)を入力し、
少し下の青い「▶ 計算を実行」ボタンを押してください。
塩ビ管 VU75 DV-VU継手 (見本)
650×3本 540×5本 480×4本 380×6本 300×4本 2200×2本 3100×1本 150×12本 650×5 本1500×1本 755×1本 758×1本
手で考えると大変な作業です。 のべ42.9mを4mの定尺で単純に割れば約10.7本分ですが、 端数の組み合わせ方や切断のたびに消える刃の厚み(カーフ)があるため、 実際に何本いるかは、これだけでは分かりません。
定尺取り計算機に送れば、定尺が何本必要かに加えて どの1本目から何mmを何番目に切るかまで一覧で出ます。 そのまま墨付けの指示書として使えます。
切断寸法は自動で入りますが、「② 準備可能な定尺長さ(母材)」はご自身で入力します。 定尺の長さを入れてから、「▶ 計算を実行」を押してください。
3つのプランが並んで出ます
計算を実行すると、狙いの違う最大3つの切断プラン(端材最優先/端材均す/端材5mm以上保証)が同時に表示されます。タブで切り替えて見比べられます。
切断寸法が同じでも、メーカー・シリーズ・呼び径が違えば別のグループになります。定尺(母材)が違えば同じ材料から取れないためです。送られる材料名も「塩ビ管 VU75 …」のように、区別できる名前になります。
7. よくある質問
継手を選んでも一覧に出てきません/グレーで選べません。
同じ継手なのに、メーカーで寸法が違うのはなぜ?
クボタだけにある継手・角度はありますか?
ソケットのZ寸法が他より小さいのはなぜですか?
Z1・Z2・Z3や、マイナスのZ寸法は何ですか?
計算結果はそのまま使って大丈夫ですか?
このツールは本当に無料で使い続けられますか?
8. 使うときの注意
9. 免責
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