E管(塩ビ空調ダクト)切り寸法 計算ツール 使い方ガイド
東都積水のE管(塩ビ空調ダクト)に対応。呼び径と両端の継手を選ぶだけで、パイプの切り寸法(切断寸法)を自動計算。スリーブ/フランジの2系統、勾配・角度計算にも対応します。
塩ビ空調ダクト用のE管で、芯々寸法から両端の継手の芯-管端を引いて、パイプを何mmで切ればよいか(=切り寸法・パイプ実長)を自動で計算します。スリーブタイプ・フランジタイプの2系統に対応し、継手ごとにスリーブ/フランジを選べるので、片側スリーブ・片側フランジといった混在もそのまま計算できます。90°/45°エルボ、チーズ、レジューサー、片落ちレジューサー、Y管、ソケット、伸縮継手、ボリュームダンパー、フランジ単体、エンドキャップなどに対応。角度・勾配から芯々を求めることもでき、計算した切り寸法は定尺取り計算機へまとめて送って、無駄なく材料取りできます。
Notebookが作成した、本ツールの解説マニュアルが別タブで開きます。
現場の状況に合わせて「動画」または「音声のみ」をお選びいただけます。
※音が出ますので、現場や移動中に再生する際はボリュームにご注意ください。
1. 計算の考え方(引き算方式)
このツールは「引き算方式」で切り寸法を求めます。継手の芯(中心)や基準となる端から、差し込んだ/取り付けたパイプの端までの寸法を芯-管端と呼びます。両端の継手の芯-管端を、芯々寸法から引けば、パイプの切り寸法(実長)になります。
− 芯-管端A(継手A) − 芯-管端B(継手B)
= パイプ切り寸法
2. 基本の使い方(5ステップ)
継手シリーズ(接続方式)を選ぶ
「スリーブ」か「フランジ」を選びます(スリーブ=受口に差し込んで塩ビ溶接、フランジ=直管端にフランジを溶接し、フランジ同士をボルトで締結)。ここで選ぶとA側・B側の両方に反映されます。片側だけ方式が違う配管でも、次の「両端の継手」で継手ごとに切り替えられます(例:A=スリーブ、B=フランジ)。
呼び径を選ぶ
「呼び径(切断するパイプの径)」で、切断するパイプのサイズ(150〜600 など。継手により100・125もあり)を選びます。まずここを選ばないと、その径に合う継手が絞り込まれません。
両端の継手A・Bを選ぶ
パイプの両端に付く継手を、A側・B側それぞれで選びます。各側の上にある「スリーブ/フランジ」で接続方式を個別に変更でき、片側だけ違う組み合わせ(例:A=スリーブ、B=フランジ)もそのまま計算できます。その呼び径で使える継手だけが選べます。チーズ・Y管・レジューサーなどを選んだ場合は、続いて「受口(通り/枝 など)」や「呼び径の組み合わせ」も選びます(第4章)。
入力方法を選び、寸法を入れる
「入力方法」で芯々を直接入力か勾配・角度から求めるを選びます。直接入力なら芯々寸法(mm)を入力。勾配・角度モードなら、角度と「水平距離/下がり/斜辺」のいずれか1つを入れると、芯々(=斜辺)を自動で算出します(第5章)。
「計算する」を押す(Enterでも計算できます)
「パイプ切り寸法」に切り寸法が表示され、図に寸法が反映されます。入力欄でEnterキーを押しても計算できます。入力の不足や、継手どうしが干渉する短すぎる寸法のときは、ボタンのすぐ下にオレンジの警告バーが出ます。
3. 差込代・芯-管端について
E管にはスリーブ(差し込んで溶接)とフランジ(フランジを溶接し、フランジ同士をボルト締結)の2つの接続方式があり、方式によって「芯-管端」の意味が少し変わります。パイプへの接合はどちらも塩ビ溶接で、フランジは継手どうしの接続にボルトを使います。共通して大事なのが次の2つの寸法です。
- 芯-管端…継手の芯(中心)や基準端から、パイプの切り口までの寸法。切り寸法の計算で引く値です。
- 差込代…パイプが受口に入る深さ(フランジ単体はスリーブ長E)。継手ごと・呼び径ごとに決まっています。
芯々寸法から両端の芯-管端を引いた値が切り寸法です。各継手を選ぶと、芯-管端・差込代がツール内に表示されます。
芯グループ(エルボ・チーズ・Y管・ボリュームダンパー・ソケット)は、曲がりや分岐の中心を「芯」として計算します。端グループ(レジューサー・片落ちレジューサー・伸縮継手・フランジ単体)は、パイプを差し込む側と反対側の端を測定の起点にして計算します。入力欄の見出しは、A側・B側の組み合わせに応じて「芯々寸法/芯-端/端-芯/端-端」と自動で切り替わります。
Y管は枝が斜め(45°)に出るため、通り(本管)の芯から2つの通り口までの距離が左右で異なります。芯に近い側を通り(手前=E)、遠い側を通り(奥=F)、分岐側を枝として、受口ごとに芯-管端を計算します。Y管を選ぶと、E・F・枝・45°を色分けした模式図が表示され、選んだ受口の向きに合わせて図が回転・反転します。
4. 継手の種類と選び方
対応している主な継手と選び方です(スリーブ/フランジでラインナップ・寸法は一部異なります)。
| 継手 | 選び方・ポイント |
|---|---|
| 90°/45°エルボ | 種類を選ぶだけ。芯-芯で測ります。90°は芯-管端=R(曲げ半径)、45°は芯-管端=H で計算します。 |
| チーズ(同径・径違い) | 続いて「受口」で 通り/枝 を選びます。径違いは「呼び径の組み合わせ(通り×枝)」も選びます。通りと枝で芯-管端が異なります。 |
| Y管 | 「受口」で 通り(手前=E)/通り(奥=F)/枝 を選びます。斜め分岐のため通りの手前・奥で芯-管端が変わります。選択に合わせて模式図が向きを変えて表示されます。 |
| レジューサー/ 片落ちレジューサー |
径違いの直管継手。差し込む側と反対の端を起点に芯-管端を計算します。選ぶと、測定の起点についての注記が表示されます。 |
| ソケット | 種類を選ぶだけ。芯=ストッパー中央で計算します(芯-管端はストッパー厚の半分)。 |
| 伸縮継手 | 種類を選ぶだけ。端を基準に芯-管端を計算します。 |
| ボリュームダンパー (レバー/ハンドル/ ウォームギア) |
ダンパー中央を芯とし、芯-管端はフランジ面間長さ L の半分(L/2)で計算します。 |
| フランジ単体 | 直管端にフランジを取り付ける終端。芯-管端=はみ出し量(全高−E)、差込代=スリーブ長E。スリーブ・フランジ両シリーズで選べます。 |
| エンドキャップ | 種類を選ぶだけ。芯-管端=30(全サイズ共通)、差込代=L。 |
| 継手なし(管端) | その端に継手を付けない(切りっぱなし)場合。芯-管端は0で計算します。 |
「そのパイプが継手のどこに刺さるか(通り/枝 など)」を選ぶものです。例えば径違いチーズなら、通り(本管側)か枝(枝側)かで芯-管端が変わります。ツールは選んだ呼び径に合う組み合わせだけを一覧に出します。
5. 便利な機能
入力欄の見出しが自動で切り替わる
両端の継手の組み合わせに応じて、芯々の入力欄の見出しが「芯々寸法/芯-端/端-芯/端-端」と自動で切り替わり、バッジで強調されます。測る起点・終点がひと目で分かるので、その位置どうしの距離を入力してください。
Y管の受口を図で確認
Y管を選ぶと、受口のすぐ下に模式図が出ます。E=通り(手前)、F=通り(奥)、枝、45° を色分けで表示し、A側・B側や選んだ受口に合わせて図が回転・左右反転します(文字はいつも読める向きのまま)。「手前/奥」で迷いません。
フランジの出量を設定できる(呼び径600)
呼び径600のフランジ単体はアングル加工品でストッパーがないため、パイプ端からフランジをどれだけ出して溶接するか(出量)を入力できます(初期値10mm、目安7〜15mm)。「次回もこの数値で計算」にチェックすると、クリアしても出量を保ちます。
勾配・角度から芯々を自動計算
「入力方法」で勾配・角度から求めるを選ぶと、角度と、水平距離・下がり・斜辺のいずれか1つから、芯々(=斜辺)を自動で算出し、そのまま切り寸法まで計算します。図も、実際の角度で傾いたパイプに切り替わります。
図を回転・裏返しして現場の向きに合わせる
勾配・角度モードでは、図の下に「左に90°回転」「右に90°回転」「裏返し」「戻す」のボタンが出ます。実際の配管の向き(立ち上がり・下り、左右どちら向きに継手が付くか)に合わせて確認できます。回転・裏返しをしても寸法の文字はいつも読める向きで表示され、計算した切り寸法や切断リストは消えません。
寸法の見かた(アコーディオン)
「📐 寸法の見かた」をタップで開くと、継手ごとの芯-管端の考え方(芯グループ/端グループ、ソケット、フランジなど)をまとめて確認できます。読み終わったら一番下の「閉じる」で元の位置に戻れます。
切断リスト・定尺取り連携
計算した切り寸法は本数とともにリストにたまり、呼び径ごとにまとまります。ワンタッチで定尺取り計算機へ送れます(次章)。
6. 定尺取り計算機との連携
計算した大量の切り寸法は、定尺取り計算機へまとめて送れます。定尺(4000mmなど)のパイプから、無駄なく材料取りする計算に進めます。
試しに送ってみる(見本データ)
見本データが入った状態で定尺取り計算機が開きます。
開いたら「② 準備可能な定尺長さ(母材)」にパイプの定尺(例:4000mm)を入力し、
少し下の青い「▶ 計算を実行」ボタンを押してください。
定尺取り計算機に送れば、定尺が何本必要かに加えてどの1本目から何mmを何番目に切るかまで一覧で出ます。そのまま墨付けの指示書として使えます。送信して計算した切断プラン(材料ごとの切り出し表)は、そのまま他の人と共有できます。
切り寸法は自動で入りますが、「② 準備可能な定尺長さ(母材)」はご自身で入力します。定尺の長さを入れてから、「▶ 計算を実行」を押してください。
3つのプランが並んで出ます
計算を実行すると、狙いの違う最大3つの切断プラン(端材最優先/端材を均す/端材5mm以上保証など)が同時に表示されます。タブで切り替えて見比べられます。
切り寸法が同じでも、呼び径が違えば別のグループになります。定尺(母材)が違えば同じ材料から取れないためです。送られる材料名も「E管+呼び径」のように、区別できる名前になります。
7. よくある質問
継手を選んでも一覧に出てきません/グレーで選べません。
スリーブとフランジで寸法が違うのはなぜ?
片側だけスリーブ、もう片側だけフランジにできますか?
Y管の「通り(手前)」「通り(奥)」がよく分かりません。
ソケットの芯-管端が他より小さいのはなぜですか?
呼び径600のフランジで「出量」を入れるのはなぜ?
計算結果はそのまま使って大丈夫ですか?
このツールは本当に無料で使い続けられますか?
8. 使うときの注意
9. 免責
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