突合せ溶接継手 配管切寸法計算ツール 使い方ガイド
呼び径と両端の継手を選ぶだけで、パイプの切寸法(切断寸法)を自動計算。継手は最大5個までつなげられ、複数の寸法をまとめて計算でき、勾配・角度のある斜め配管にも対応します。
配管用鋼管(呼び径 15A〜1200A)で、芯々寸法から両端(および途中)の継手の芯-端面(継手調整値)を引いて、パイプを何mmで切ればよいか(=切寸法・パイプ実長)を自動計算します。呼び径を選べば外径も表示。複数の寸法を本数つきでまとめて計算でき、勾配・角度から芯々を求めることもできます。計算した切寸法は定尺取り計算機へまとめて送って、無駄なく材料取りできます。すべてブラウザ内で動き、無料です。
Notebookが作成した、本ツールの解説マニュアルが別タブで開きます。
現場の状況に合わせて「動画」または「音声のみ」をお選びいただけます。
※音が出ますので、現場や移動中に再生する際はボリュームにご注意ください。
1. 計算の考え方(引き算方式)
このツールは「引き算方式」で切寸法を求めます。継手の芯(エルボの曲がり中心など)や端面から、突き合わせて溶接するパイプの管端(開先)までの寸法を芯-端面(継手調整値)と呼びます。芯々寸法から、両端(および途中)の継手の調整値をすべて引けば、パイプの切寸法(実長)になります。
− 継手1の調整値 − 継手2の調整値 …(最大5継手)
= パイプ切寸法(実長)
2. 基本の使い方
パイプのサイズ(呼び径)を選ぶ
ドロップダウンから切断するパイプのサイズ(例:100A)を選びます。選ぶと「パイプのサイズ 100A」と表示され、右に外径(例:外径 114.3mm)も出ます。まずここを選ばないと継手の調整値が計算されません。
継手1・継手2を選ぶ(必要なら継手5まで)
両端の継手を選びます。初期表示は「継手を選択して下さい」です(選択ミス防止のため、あえて既定の継手は入れていません)。継手2では、直接継手同士溶接される場合は継手3〜5も選べます。選ぶとその継手の画像が表示されます。
継手ごとの追加項目を入れる(必要なとき)
チーズやレジューサは「サイズの組み合わせ」や「受口、C寸法(通り)/M寸法(枝)」を、フランジは「フランジ出しの長さ」を入力します。フランジ長さは保存でき、クリアしても保持できます。
入力方法を選び、寸法を入れる
「入力方法」で芯々を直接入力か勾配・角度から求めるを選びます。直接入力なら芯々寸法(mm)を入力。勾配モードの使い方は第4章をご覧ください。
本数を入れて計算する
「切寸法」が表示され、計算式の行には使った継手の画像が並びます(送信前の最終チェックに便利)。切寸法がマイナスのときは、計算ボタンの上に赤い警告が出ます。計算した切寸法は本数とともに履歴(送信前チェック)へ自動でたまります。
3. 複数の寸法をまとめて計算する
同じ継手構成で長さ違いのパイプを何本も拾うときに便利です。芯々(または勾配の1辺)の入力欄は、行ごとに「寸法」と「本数」を入れられます。
・1つの欄を入力して次の欄へ進む(別の場所をタップ/完了)と、次の空行が自動で増えます。
・Enter を押すと次の行へ進みます。空の行で Enter を押すと計算を実行します。
「計算する」ボタンはいつでも全行をまとめて計算します。各行はそれぞれの本数どおりに履歴へ追加されます。
※「水平と高さの2辺から」モードだけは2つの数値を使うため、まとめ計算ではなく1件ずつの計算になります。
4. 継手の種類と選び方
| 継手 | 選び方・ポイント |
|---|---|
| ロング90°エルボ ショート90°エルボ | 種類を選ぶだけ。芯-端面は曲げ半径(R)に相当し、ロングとショートで値が異なります。 |
| ロング45°エルボ ショート45°エルボ | 種類を選ぶだけ。芯-端面はH寸法で計算します。 |
| チーズ(同径・径違い) | 「受口」で通り/枝を選びます。径違いは呼び径の組み合わせも選びます。 |
| レジューサ | 径違いをつなぐ継手。サイズの組み合わせを選ぶとH寸法で計算します。 |
| フランジ | 直管端の終端。フランジ出しの長さ(F)を入力して反映します。長さは保存できます。 |
| ラップジョイント | 種類を選ぶだけ。呼び径に応じた調整値(LJ)で計算します。 |
| キャップ | 管端をふさぐ終端。呼び径に応じた調整値で計算します。 |
| 継ぎ手なし(管端) | その端に継手を付けない(切りっぱなし)場合。調整値は0で計算します。 |
5. 勾配・角度から芯々を求める
角度と1辺から
角度(30°/45°/60°/カスタム)と、水平距離・下がり・斜辺のいずれか1つを入れると、芯々(=斜辺)を自動で算出し、そのまま切寸法まで計算します。図も実際の角度で傾いたパイプに変わります。この1辺の欄も行ごとに寸法と本数を入れてまとめて計算できます。
水平と高さの2辺から(角度が分からなくてもOK)
角度が不明でも、水平寸法と高さ(下がり)寸法の2つを入れれば斜辺(芯々)を自動計算します(角度も自動表示)。オフセット配管の芯々出しに便利です。
図の向きを変える
図の下の「左に90°回転」「右に90°回転」「裏返し」「戻す」で、実際の配管の向きに合わせて確認できます。向きを変えても計算結果は変わりません。
6. 便利機能・安全機能
計算式の行に「使った継手の画像」を表示
結果の「計算式」の行に、計算で使用した継手の画像が並びます。送信前に継手の選び間違いがないかを目で確認できます。
履歴の「計算式」ボタンで表を確認
「送信前チェック」の各項目にある「計算式」ボタンを押すと、その計算の表(切寸法・各継手の調整値・計算式・継手画像)をその場で開けます。送信前の最終確認に最適です。
サイズごとの合計長さ表示
履歴では、呼び径ごとに「合計 ○○mm / ◯本」を表示します。定尺取りに送る前に「そろそろ定尺2本分たまったか」が一目で分かります。
切寸法の警告
切寸法がマイナスになると、計算ボタンの上に赤い警告(継手の干渉)を表示します。継手同士をパイプ無しで直接溶接する切寸法0は正常として扱い、警告は出ません。ごく短い値のときはオレンジの注意を表示します。
誤操作を防ぐ工夫
数値欄はマウスホイールを回しても値が変わりません。「クリア」は確認画面が出て、全て削除/入力のみ削除(履歴は残す)/キャンセルから選べます。呼び径を選ぶと外径も表示され、現物やカタログとの照合ができます。
7. 定尺取り計算機との連携
ためた切寸法は定尺取り計算機へまとめて送れます。定尺(4000mmや5500mmなど)のパイプから、無駄なく材料取りする計算に進めます。履歴は呼び径ごとにまとまり、ワンタッチで送信できます。
試しに送ってみる(見本データ)
見本データ(溶接配管 100A)が入った状態で定尺取り計算機が開きます。
開いたら「② 準備可能な定尺長さ(母材)」にパイプの定尺(例:4000mm)を入力し、
少し下の青い「▶ 計算を実行」ボタンを押してください。
定尺取り計算機に送れば、定尺が何本必要かに加えてどの1本目から何mmを何番目に切るかまで一覧で出ます。そのまま墨付けの指示書として使え、結果は他の人と共有できます。
8. よくある質問
「計算する」を押しても結果が出ません。
継手どうしをパイプ無しで直接溶接する場合は?
ロングエルボとショートエルボはどう違いますか?
複数の寸法をまとめて計算できますか?
計算に使った継手を後から確認できますか?
ためた履歴を消さずに、入力だけやり直したいです。
このツールは本当に無料で使い続けられますか?
計算結果はそのまま使って大丈夫ですか?
9. 使うときの注意
10. 免責
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